「小さくても善いものを」近代日本文学館 夏の文学教室で振り返る文化学院

文化学院在籍時に、20年くらい前に講義を受講していた荒川洋治先生が講演をなさるので、近代日本文学館 夏の文学教室へ行きました。 1コマ目の赤坂真理先生は、今の文化学院の先生で、文化学院という視点から、西村伊作の生い立ちから大正という時代に迫るお…

趣味で、明日は裏方業だよ!

昔は音楽の世界に足の小指の先っちょを浸していました。 就活なんてしたことなくて、趣味とバンドの裏方不足を兼ねて手伝っていたら 打ち上げで事務所に来ないか?と誘われたからです。 拾ってくださった上司も昔の方だから 「やってみろ、責任は俺が取る」…

文化学院というネバーランド

わたしの母校は、文化学院という小さな小さな専修学校。自由な校風、という学校は多々あるけれど、文化学院の自由な校風はもう、ド級の自由である。 たぶん今は変わってしまっているから、10年以上前にこんなネバーランドな場所があったことだけを書く。きっ…

手作りガトーショコラ

今週のお題「バレンタインデー」ずーっとずーっと昔のことバレンタインデーにその頃お付き合いしていた男性がバレンタインだからとガトーショコラを手作りしてくれました。大変、美味しゅうございました。めでたしめでたし

弥生美術館さん、とうらぶタグに乗っかって伊藤彦造を推してください

この日記はそれだけをチンタラ書いてあります。とうらぶタグに乗っかって~ことの起こりは弥生美術館の高畠華宵展Tweetに#とうらぶ 表記があったことです。ビックリした!弥生美術館がこの10年で知名度にょきにょきアップを成功させていて、ウキウキしている…

映画鑑賞 「日本のいちばん長い日」

先日、チケットをいただいたのでいかがですか?とお誘いを受けてちゃっかり観てきた、「日本のいちばん長い日」。 nihon-ichi.jp ※リンク先は音声が流れるのでご注意を。ストーリーには触れません。そもそも、原作は読んでないし、時代背景も詳しくないので…

『ダリアの帯 』 / 大島弓子 ~独りで忘れるために、狂うしかなかったんだ~

白泉社文庫『ダリアの帯』より※ネタバレ注意 「彼女の名前は黃菜(きいな) 奇いな名前でしょう?シャレです。 3年前僕たちは結婚した 黃菜は18歳でだったから 双方の家から若すぎると反対された」 「しかし ふたりは 強引だった ゴーインマイ・ウェイ」 若…

『つるばら つるばら』/大島弓子 ~自ら迷わず歩む者だけに与えられるご褒美~

白泉社文庫『つるばらつるばら』より※ネタバレ注意 「僕は夢と現実の区別がつかない子だった。」 夢の中に何度も出てくる家、石の階段、バラの垣根、木製のドア。この家に、知っているけど知らないおじさんがおいでって言ってる。夢のお家は現実にはないと言…

『山羊の羊の駱駝の』/大島弓子 ~透明人間として生きる君へ~

白泉社文庫『ロングロングケーキ』より。※ネタバレ注意 この作品を読み終わった瞬間、私の頭には誰かに微笑んでほしい寂しさで、ホストにハマって、自分を売る女の子が浮かんだ。少女漫画で、書きますか?!とさえ思った。 11月の末、今月分のお小遣いをはた…

UNIQLO中原淳一モチーフ浴衣と苦い想い出

先日、昼寝をしていた母を叩き起こしたこちらのニュース。 ユニクロの新作浴衣は、中原淳一や竹久夢二の作品がモチーフ - レトロモダンなラインナップwww.fashion-press.net 竹久夢二、中原淳一のデザインをモチーフにした浴衣がUNIQLOで買える。 私は大島弓…

『さようならおんな達』/大島弓子 ~喪失から逃げ続けた先の景色~

白泉社文庫『さようならおんな達』より。※ネタバレ注意(あとがき漫画もネタバレします) 1章「フン、あんたはまだ めざめていないわ」 まんがかきになりたい毬子。町医者の父と優しい母の娘。兄は生まれ持って心臓が弱く、内緒で出たマラソン大会で倒れて還…

『ダイエット』/大島弓子  ~何者かになろうとするあなたへ~

白泉社文庫『つるばら つるばら』より。※ネタバレ注意 主人公・標縄(しめなわ)福子は太っている。 「その理由はかんたん ものすごく 食べるからなの」 福子の「ものすごく食べる理由」は、過去の想い出を掘り返して、また埋める作業だ。 掘り返す想い出は …

好きなことを、好き勝手に書くことにした

大島弓子や松本隆が、好きだ。 大好きと言える人ほど、専門家でも、詳しくもなくただ好きだ。 あと、大正・昭和時代に活躍した挿絵画家も好きだ。 私が好きなことを、ものを、ただ書き連ねて記録してみようと思う。 大島弓子ネタはネタバレ注意! そんな雑記…